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15年度靴輸入実績(2015年4月〜16年3月の輸入通関統計から集計)

革靴は1次、2次とも、2年連続で前期を下回る

――スポーツ靴は足数、金額とも2ケタの伸び





  6億5100万足 
 
日本の靴輸入足数は6億5100万足、前期比99・5%と、わずかながら前年実績を割っており、2年連続の微減となった。金額は6357億円、前期比104・9%となり、前期に続いて伸びとなった。
品目別に伸び率を見ると、スポーツ靴がトップで、前期に続いて足数、金額とも2ケタの伸びとなった。市場でのスニーカー人気を裏付ける数字となった。中でも革スポーツの伸び率が高く、このことが、革靴の輸入に影響をおよぼしているとも考えられる。
スニーカー調のカジュアルシューズも含まれるキャンバス靴の輸入も、足数、金額とも前期に引き続き伸ばしている。
ゴム・ケミカル靴は、足数は前期に続いて減少している。非革サンダルも減少が続いているが、足数の下げ幅は前期より小さくなっており、金額についてはプラスに転じている。
革靴は、足数で1次、2次とも前期に続いてマイナスとなっている。金額については、2次輸入が前期を上回る結果となって。



 革靴 2600万足 
 
1次、2次革靴に革スリッパを加えた革靴の輸入足数は2608万足、前期比91・8%。金額1220億円、同97・0%となり、足数、金額とも前期に引き続きマイナスとなった。ただし、下げ幅は前期よりも小さくなっている。
上位10ヵ国の輸入国の順位を見ると、1位のカンボジアは不動。2位は前期の中国に代わってバングラデシュになっている。バングラデシュの足数は、前期を割っているが、中国が前期比84%とそれ以上に大きく下げたことが、順位の変動となっている。
前期8位のラオス、9位のインドは、当期はそれぞれ7位、8位の入っており、スペインが7位から9位に下がっている。
上位10ヵ国中、EPA/FTA発効国は7ヵ国。ここにタイとメキシコを加えた特恵関税、あるいは2次関税で輸入される革靴足数は、革靴輸入の65%を占めている。日本の革靴輸入が、こうした国にシフトしているのは、TQ枠の消化率が下がっている現状の中では、価格志向のほうが強いと見られる。

その他データは本誌に