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![]() ![]() 地球堂本店は来年創業70年を迎える。以前はインショップも含めて10店舗を数えたが、現在は京浜急行横須賀中央駅そばの本店と弘明寺(ぐみょうじ)店の2店舗となった。ただ、横須賀本店は自社ビルだけあって靴だけではないユニークな経営を行っている。1階に100坪という大面積の靴店、2階にダンスウエア・シューズを置き、中2階・3階が貸しホール。特に3階はダンスの発表会ができるほどの広さがある。4階がフスフレーゲ(ドイツ式フットケア)もできるリラクゼーションスペース「プルミエール」となっている。このほか、脇に靴修理コーナーもある。山田俊男店長は、この地球堂本店全体を管理する立場にある。 店頭と店奥では異なった品ぞろえ![]() ![]() 「お客さまは幅広いです。店頭が20~40代、奥ですと年代があがって50~70代くらいでしょうか。横須賀は神奈川県の中では高齢化率が高い地区。革製のよい靴が買えるお店はほかになく、ニーズに対応できるようにしています」(山田俊男店長)。 お客の「わがままにつきあう」オーダーシューズ![]() 「品ぞろえでは、ナショナルチェーンにとても適いません。最新モデルはそちらに任せ、こちらはきめ細かく接客し、差別化していきます。そして、結果として行き着いたところがオーダーシューズなのです」。 山田店長は、バチェラー・オブ・シューフィッター(上級シューフィッター)の資格を取得している。地球堂では山田店長が最初というわけではなく、スタッフの誰かがシューフィッターの資格を得、「シューフィッターが常駐するお店」であることを目指している。現在もスタッフの一人がシューフィッターを目指して課題に取り組んでいた。 ![]() お客の無理をきくために、山田店長は奮闘している。浅草や浅草橋まで革を探しに行くこともある。 「以前、アフリカ系アメリカ人の方が来店して、イエローカラーの革でオーダーシューズをつくってくれとオーダーされたことがあります。イエローの革などめったにありません。そのとき革を探したのが最初ですかね。横須賀にはアメリカ軍のキャンプもあって、軍人の方もよくお見えになるんです」。 現在ブームであるスニーカーは、カスタマイズしにくい。革靴のカスタマイズを突き詰めていくことは、競合店の多い横須賀での大きな差別化ポイントになる。 ![]() 革靴のはき良さをより発信していく接客は地域の特性とも合わせ、ゆったりと買い物を楽しんでもらうことに力点を置いている。そのプロセスを大切にし、ゆくゆくはオーダー靴につなげていく。既成靴を購入するお客と、オーダー靴を注文するお客は、実は同じ人であったりする。普段ばきでは既成靴を、おでかけにはオーダー靴をと使い分けている例も少なくない。「革靴業界はもっと発信していかないと。革靴には重い、固いというイメージがつきまといます。本当は幅の広いものも、軽いものもつくれる。つくり手、売り手がこれまで発信してこなかったのでは」。 地球堂ではこれからさらにオーダー靴を強化していく。オーダー数を上げるためにも、新たに誕生するシューフィッターに、大いに期待している。 地球堂商事 横須賀市大滝町2-24CHECKINBLD TEL:046・827・3333 |
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