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ジーフット 第5回ロールプレイングコンテスト開催

「あなたからまた買いたい」をテーマに

ジーフット(東京・中央区)の第5回ロールプレイングコンテストが、1月12日、東京・浅草橋のヒューリックホールにて開催された。テーマは「あなたからまた買いたい」。全国の地区予選を勝ち抜いてきた21名が、熱戦を繰り広げた。競技者にはお客さま役がどのタイプの靴を求めているのかは知らされておらず、より実践に近い形となった。
ジーフットの店舗に勤める販売スタッフは、全国で5000人を越える。その頂点に立ったのはアスビー天神ビブレ店の遠藤真実さんだった。3児の母でもある遠藤さんは、昨年は全国大会に参加できたが無冠、さらに努力を重ね、今回ついに最優秀賞の栄冠に輝いた。
「工夫したのは、ワンサイズ大きな靴をお勧めしたこと。実際により近い接客ができたと思っています。今後は、現在の店舗で後輩の指導にあたりたい」(遠藤真実さん)。
今回のロールプレイングでは、クロージングに必ず防水スプレーなど「プラスワン」をお勧め。これに対しあえて「靴をもう一足」お勧めして優秀賞を獲得したフェミニンカフェ鹿児島店の市山友彩さんは「昨年10月に鹿児島店に移動したばかり。接客が弱いといわれている店舗なので、自分がこの大会に出ることによってお店の印象を変えていきたい」と、今後も積極的に接客に取り組むつもりでいる。

各賞と受賞者は以下の通り。
・最優秀賞:アスビー天神ビブレ店/遠藤真実さん
・優秀賞:アスビー春日部店/大和田聡さん、グリーンボックス銚子店/竹内祐太さん、フェミニンカフェ鹿児島店/市山友彩さん
・松井会長特別賞:アスビーキッズイオンモール堺北花田店/伊藤功佑さん
・堀江社長特別賞:アスビー苫小牧店/岡愛音さん
・一般審査員賞:アスビーファム新田店/齋藤和美さん
また、応援賞は近畿地区応援団が獲得し、イオン同友店会主催のロールプレイング大会にて北海道地区で優勝したアスビー平岡店の齋藤真伊さんが特別賞を受賞した。

回を重ねるごとにレベルアップ

堀江泰文社長は、「予想を超える接客は感動を呼びます。今日は今春の入社内定者も参加していますので、こういう先輩たちがいるということを知ってほしい。参加者それぞれが、すばらしい接客を見せていました。アスビーファム新田店齋藤さんの接客は元気があってポジティブで、こういう人が売場を元気にするのだと思いました。また、スマフォのアプリやアイパッドなどを紹介したケースもありましたが、せっかく技術をつくっても接客なしではお客さまにうまく伝えることはできません。ぜひ、日頃の接客に取り入れてほしいと思います。今日をスタートとして、また新たな気持ちでがんばっていただきたい」と、コメントしている。

松井博史会長は、次のように総評している。
「業態を越えて地域でまとまることはとても大切で、応援を通じて、これが実現することはとてもよいことです。回数を重ねるたびに、(ロールプレイングの)レベルが上がってきたように感じています。特に表彰された方は、基本的な内容は同様でも、自分なりの形にしていると思います。最近、『人生をつまらないものにしないためには、いちばん多くの時間を費やす仕事を好きになればいい』という言葉を知りました。今日この壇上に立った人たちは、みな仕事を楽しんでいるように思います」。
ロールプレイングによるトレーニングは、SPA型アパレル企業などが率先して導入し、効果を上げてきた。靴業界は導入がやや遅れたが、ジーフットの大会にみられるように、近年格段にレベルアップしている。