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シューズモリは、岩手・盛岡市、北上市、青森・弘前市で9店舗を運営する専門店だ。盛岡バルクアベニュー・カワトク百貨店(以下カワトク)1階婦人靴売場の約30%は、同店が運営している。百貨店の平場なのだが、どういう経緯でここを受け持つようになったのだろうか。 「以前、ナショナルチェーンと当社と、2軒の靴専門店があったのですが、やがて仕切りが取れて一つの大型ショップのようになったのです。現在は、モーダクレア、オギツ、フィット東日本、カワトク、当社と5社の売場にわかれています」(向井田泰子店長)。 ![]() シューズモリは、カワトク1階のほかに3階「メンズシューズサロン」を、近隣のアネックスカワトク2階に「シューズショップ」、盛岡駅前に路面店で「ハッシュパピー」を展開している。一方で北上市ではさくら野百貨店1階に「ハッシュパピー」「フット・ウェルネス」の2店舗を出店している。弘前市ではさくら野百貨店1階に「ハッシュパピー」「フット・ウェルネス」、2階に「紳士靴売場」の3店舗を出店している。 お客さまの要望を自分の中で噛み砕く顧客層は40代後半から70代くらいで、60代がコアになっている。売れ筋はウォーキング、コンフォート系シューズで、「フィンコンフォート」「シアン」「ヨネックス」「アキレスソルボ」など。「足にお悩みのある方が多いです。外反母趾はもちろん、左右の足の大きさが異なる、足が痛いなどさまざま。『足底板をつけているのでそれが入る靴がほしい』というリクエストもあります。接客では、ひたすらお話をうかがうことを大切にしています。当然、接客時間は長くなりますね」。 向井田店長は、ヒモ締めかスリッポンか、ヒール高はどうかをまずうかがう。「白がいい」「パンツにもスカートにも合わせたい」など、ニーズを少しずつ引き出しながら、自分の中でかみ砕いて「これは」という靴をお持ちする。「ヒールがはきたいけど、ワンヒールはいや」という人にはウエッジヒールをセレクトする。「私のための一足ね!」と思った瞬間に、そのお客は向井田店長のファンになっている。 ![]() カワトクは地域密着型の百貨店。来館者は地元盛岡市内の人が多く、毎日のように売場にやってくる人もいる。もちろん毎回買い上げがあるわけではなく、おしゃべりをするのが目的だ。「今日はいろいろあって気持ちが沈んでいたけど、ここに来て元気になったわ!」といって帰って行く。この売場が、心のより所になっているのだ。 ![]() 最近、「TOMS」を入れた。購入がアフリカの子供たちなど、恵まれない子供たちへの靴の寄付につながる「ワン フォー ワン(あなたが一足買えば、子供たちに一足)」という、エシカルブランドだ。これも、あまりない品ぞろえである。 ![]() 再びきれいめの高額パンプスが復活しかし、この売場も常に順調だったわけではない。2011年の東日本大震災の直前には百貨店業界の低迷とともに落ち込み、「以前よかったパンプスを入れてみたら」ときれいめのパンプスをそろえてみたが、うまくいかなかった。中心顧客層である50代に、パンプスはうけなかったのである。一年前、再びこのきれいめパンプスに挑戦した。「トラサルディ」「シアン」といったハイクラスブランドで、価格も2〜3万円と高額だ。ところが、このたびはこれら高級ラインが動いた。一回で数足を求める女性エグゼクティブもいるという。市場の流れがスニーカーからパンプスに戻ってきた証左でもあり、百貨店の靴売場にとっては明るいニュースだ。 ただし、悩みはある。 「盛岡は冬が長い。10月ごろから4月まで、寒い時期が続くのです。秋を楽しむ時間もなく冬がくる。卸に納期を『延ばして』『早くして』というのはいつものこと。本当は春物・秋物を長く置いてお客さまを楽しませたいですね」。 「仕事とオセロが大好き」という向井田店長。自分が提案した一足で、顧客が素敵になっていくのを見るのが、仕事のやりがいにもなっている。 バルクアベニュー・カワトク1F婦人靴売場(シューズモリ) 盛岡市菜園1−10−1カワトク1F TEL:019・653・1501 |
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