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シューズウォッチング【東京・原宿/2017年真夏のメンズ傾向調査】

世界的に「アスレジャー」や「スポーツミックス」が騒がれているが、日本のストリートではスニーカーの着用率が過半数を占めているのだろうか? スニーカー以外でも、シューズの新しいトレンドがそろそろ出始めているのでは? 今回のウォッチングは、原宿のラフォーレ前交差点にて、16〜29歳のトレンド世代の男性に限定し、真夏のシューズ傾向を探ってみた。



「サンダル」前年の2倍。「短靴」は2割を維持
原宿のストリートでは、ブームのピーク期には7割近くが「スニーカー」の着用率となっていたが、現在は半数強にとどまっている。この夏は「サンダル」の着用率が前年の2倍となっており、実用靴としてではなく、ファッション靴としてサンダルを楽しむ男性が増えている。
一方、「短靴」は安定した着用率となっており、コーディネイトを引き締めるアイテムとして、真夏でも黒の革靴を選ぶ人が過半数となった。

【サンダルのベスト5】
スポーツサンダルモチーフのレザーサンダル
アウトドアブランドのストラップサンダルと、大きなブランドロゴ入りのシャワーサンダルは、ファッションアイテムとして人気が定着。今年の注目は「レザーサンダル」。
以前のモード色が強く、革底の固い雰囲気のものではなく、シンプルなストラップタイプで返りの良いゴムソールを使用するなど、スポーツサンダルをそのままに、本革や合皮でアレンジしたものが多い。ここでは黒が一番人気。しかし、今年の専門店では提案が全くなかったゾーン。来年はスポーティーな本革サンダルを仕掛けていきたい。

【短靴のタイプ別ベスト5】
「オックスフォード」&「ローファー」の黒
 サイドラインパンツ(ジャージー)や、スエット素材のショーツなど、スポーツアパレルを取り入れる人が増えている。これらのスポーツボトムスにあえて、黒の革靴を合わせる人が多い。中でも、「オックスフォード」と「ローファー」のトラッド短靴は根強い人気となっている。また、「ドクターマーチン」でも、3アイレットのギブソンシューに人気が集中しており、同様の選択となっている。
一方、ドライビングやエスパドリーユ、デッキシューズなど、真夏の素足カジュアルの着用率は大きく減少している。真夏でもドレス系のトラッド短靴の黒を合わせるのが、ヤングの気分のようだ。秋冬も継続する動きなので、専門店の売場でも、しっかり「トラッド黒短靴」を提案したい。