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![]() ![]() ブランドの中で最も若い女性店長に就任靴が好きだった佐藤絵里子さんは、いろいろな靴店を回ったが、三陽山長銀座ベルビア館の接客がことに印象に残り、このショップに就職することに決めた。三陽山長は三陽商会が展開する高級ドレスシューズブランドで、職人によるこだわりの靴づくりで知られている。「シューケア用品を買ったのです。普通のお店だと口頭で説明するだけですが、実際にクリームを持ってきて実演してくれました。ここは違うな、という印象でした」 ![]() 女性であり、最も若いスタッフが店長を勤めることに、ほかのスタッフは抵抗感がなかったのだろうか。だが、店長に選ばれたのには、それだけの理由があるようだ。 「仕事に対して意欲的ですし、真面目です。お客さまとの接し方をみても、笑顔で雑談もはずみ、顧客もついています。銀座ベルビア館は、三陽山長の旗艦店。その店長を任せるというのは、本部の期待のあらわれです」(事業本部コーポレートビジネス部 販売グループ 高橋良樹さん)。 「靴のことはもちろん、パソコンやレジのことなど、何をきいても答えが返ってきます。記憶力がよく、お客さまのお名前とお顔が頭にはいっていますし、とても信頼できます。大切なのは、いつでも一定の同じ気分でいること。とても働きやすい環境です」(甲木さん) 一人ひとりのお客さまに合わせたテンポで佐藤さん自身は、男性の靴を販売することに対しての困難はなかったのだろうか。三陽山長はレディスサイズも展開していて、玉川島屋SCには置かれているが銀座ベルビア館にはない。「最初は、男性のスタッフに代わってほしいといわれたこともありました。男性の目線で選んでほしい、ということだったのでしょうが、今はそんなこともありません。女性スタッフもレディスサイズをはいて、はき心地を体感していますので、その面でもお勧めするのに支障はありません」。 顧客には、金融関係、弁護士、大企業のエグゼクティブとハイクラスな人たちが多い。接客ポイントは、「その方にあったテンポ」だという。時間とお金に余裕のある方とはじっくりと話し込み、忙しい方にはできるだけ的確に、最短でゴールにたどり着けるように導く。いずれの場合も、ある程度お話をしてから絞り込んで、相手が自分から「はいてみたい」というようにもっていく。あくまでも「お客さまが主導」であるように気を配る。営業職なら、天候にも注意し、「ラバーソールのデザインもありますよ」と提案する。これは、相手の頭の中を整理し、「あっちもこっちも」と迷わせないためでもある。大切なのは、「自分が選んだ」と思っていただくこと。そうすれば、再来店につながっていく。柔らかく、相手を楽しませるきめ細やかな接客に、佐藤さんの「女性目線」が生きている。 三陽山長は、銀座ベルビア館をはじめ、伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、玉川島屋S・C、三陽銀座タワー、松坂屋名古屋店などで展開、売上げも堅調で次第に伸びている。銀座ベルビア館は開店から10年、7000人の顧客を抱えるまでになった。 店長になってから一年、佐藤さんの今の目標を聞いてみた。 「自分に何が足りないかを知った1年でしたね。これからは店長としてお店を俯瞰(ルビ=ふかん)して見られるようなゆとりを持ちたい。自分でも大好きなブランドなので、その良さをもっと多くの方に知ってほしいと思っています」。 上階にロフトが開店して入館者も増え、ふらりと入店してくる人が多くなってきた。購入にいたらなくても、「こんなブランドである」ことをていねいに説明する。明日のファンづくりのために、目の前の一人ひとりのお客を大切にし、心のこもった接客を心がける。ブランドの成長にも、自分自身の成長にも近道はない。佐藤さんは、そのことをよく知っている。 ![]() 三陽山長 銀座ベルビア館 東京都中央区銀座2ー4ー6銀座ベルビア館2階 TEL: 03・3563・7841 |
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