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バッグあっとランダム 日台合同「CONNECT ASIA(日本手作職人創意市集)」

台湾でも盛り上がるハンドメイド熱!

日台合同企画のハンドメイド見本市

台湾の台北にて、昨年11月24~26日の3日間「CONNECT ASIA(日本手作職人創意市集)」が開催された。これは日本と台湾のクリエイターたちが出展し、互いの見聞を深め、コミュニケーションを取ろうというイベント。3日間の来場者数は約3万人と大変な賑わいとなった。
日本で言う “手作り市”や、CtoCの販売サイト「creema」「minne」のようなハンドメイド文化は、台湾でもすっかり定着している。当日はアパレル、雑貨から飲食や植物まで、幅広いクリエイターが参加した。
プロデュースしたのは、エンタメグッズを企画・製造するエース・マーチャンダイズのディレクター、酒井達哉さんと台湾サイドのイベントプロデューサー・ニックさんとエルビスさん。
「観光やビジネス、コンテンツでの交流が盛んな日本と台湾だが、個人での交流に関して言えばまだまだ少ないのが現状です。お互いの国の製作者とお客さまが直接交流しながら、販売・購入する機会を設けて、より深い想いを理解できるようにしたい」と酒井さんは話す。

3日間で3万人を集める関心の高さ

イベント会場は「華山1914文創園区」という、日本統治下の古い酒造工場をリノベーションした施設。約4・5haの土地にエキジビションスペース、名画座、音楽ホール、レストラン、カフェ、ライフスタイルショップなど、何棟もの文化&商業施設が並ぶ最新の文化施設だ。
当日は日本と台湾あわせて50あまりのブランドが出展した。
台湾チームでは「古今中外珠寶琉璃藝術工作室」というガラスアクセサリー、多肉植物アーティストのクレアーさんによる「玩多肉的365日」、紙粘土雑貨の「アニマルズ・イン・ワンダーランド」などが参加した。
日本チームは、ほぼ全員が海外展示会への出店は初めてで、人魚をモチーフとした服飾雑貨ブランドを展開する「Q’iiira(キーラ)」、レザーバッグとアクセサリーブランドの「Chyuna(チュナ)」、有機的フォルムが特徴のアクセサリーブランド「ARTRICK pucupucu(アートリック・プクプク)」などが出展した。
SNSが発達した台湾では、初日からイベント情報が拡散され、あっという間に長蛇の列ができるブースもあった。「消しゴムハンコ」や「水引アクセづくり」の参加型ワークショップなども行われ、会場では新しいグッズづくりに熱中する人の姿も見られ、日本人
クリエイターとの交流を深めた。

市場展開に積極的な台湾クリエイター

台湾人は、いいと思ったことは即行動に移し、ブランドを立ち上げるという。そのため、街中には新しいショップやブランドショップが次々と誕生している。一方、日本人はやや考えすぎる傾向があるなかで、今回の台湾で開催されたイベントへの参加は、日本のクリエイターに得るものが大きかったようで、台湾クリエイターの行動力は見習いたい、と話す参加者は多かった。
“日本が好き”という友好的な台湾市場。日本の雑貨にも関心を持っており、手づくり雑貨を手がけるクリエイターにとって、台湾の展示会への出展は、販路開拓のチャンスかも知れない。次回開催は6月1週目に予定している。
 


◆CONNECT ASIAバックオフィス=エース・マーチャンダイズ内(sakai@acemd.jp)