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特集 グレードアップ・ケミカル 売場レポート

 レイジースワン 新宿ミロード店

ファッショントレンドを5900円の価格で提供

トレンド素材を乗せたプレーンパンプス展開

 東京・新宿駅のファッションビル内にある同店は、オリジナルブランド「レイジースワン」が約90%の構成である。このブランドは、「シーズンのファッショントレンドをリーズナブルな価格帯で提供して、トレンドを楽しんでいただきたい」というコンセプトでスタートもので、プライスラインは5900円が中心となっている。顧客層は20代、30代の女性が中心だ。
 トレンドタイプを提供するとともに、プレーンパンプスやレインアイテムなどの年間商品も豊富にそろえている。プレーンパンプスには、シーズンのトレンドの素材をのせて提供しているため、形はプレーンであるが、ファッショントレンドの雰囲気が漂う。
人気のプレーンパンプスは、トレンドの素材のほか、中敷きのクッション性とさらに足の側面や甲面にクッションがしつらえてあり、足当りが柔らかくなっているという機能性も人気要因として見逃せない。このような付加価値のあるプレーンパンプスやレインアイテムは年間を通して好評で、リピーターが増える要因ともなっている。



売場ディスプレイで商品価値をさらに高める

 現在、人気の商品は、ラメ入り生地素材のプレーンパンプスやリボンが取り外せるモールドソールシューズ、トラッドタイプやレイン対応のベーシックなシューズ、チュールレース素材のミュール、デザインヒールのサンダルなど。
 店内は、プレーンパンプス、レインアイテム、オケージョン、ミュール、サンダル、スニーカーとカテゴリー別に展開されていて、豊富な品ぞろえとともに、見やすく選びやすいディスプレイとなっている。
 「当社は小売として、品ぞろえ力に力を入れています。メーカーさんとの共存で、メーカーさんから上がってきた商品の価値を、いかに売場で高めるかが私たちの役割だと思っています。今後も、リアル店舗ならではのよさをお客さまに発揮していきたいと思っています」(後藤美幸店長)。



 ランダ 上野マルイ店

遊び心のあるデザインと機能性のパンプス訴求



「羽マーク」シール、履きよさをアピール

 東京・上野駅前の上野マルイにある婦人靴売場の中央部で展開する同店。婦人靴ブランド「ランダ」をメインに扱っている。顧客層は20代を中心に30代、40代まで取り込む。商品の価格帯は5900〜8900円が主力。
「今を意識した遊び心のあるデザインと、高機能なはき心地でアーバナイズしたシューズを提案」というコンセプトで、花のモチーフがかかとをおおうサンダルやビビッドなピンクのパンプスなど遊び心があるデザインが目立つ。
 その一方で、「走れる美脚パンプス」のファンも多く、年間を通して人気商品として定着している。人気の秘密は、クッションインソールのはき心地のよさと21・5p〜25・5pまでの豊富なサイズ、14色展開とカラーも多い。
 また、「3E」のシールや高機能の印となる「羽マーク」のシールは、パンプスを選びやすくする工夫だ。
「『私は幅広なんですよ』と言われる方や『はきやすい靴はありますか』と聞かれる方も多く、目印となるシールを貼ることで選びやすくしています」(七ツ役沙希店長)。

顧客の声から生まれたソフト・パンプス

 人気のあるのは、花のモチーフのサンダル、メタリックのパンプス、10cmヒールのパンプスなどのほか、ビジューストラップ、パールストラップ、普通のストラップの3本のストラップが付属した7ウェイのストラップシューズなど。カジュアル全盛の市場で、パンプスを好むパンプスファンが同店に訪れる。
 「“パンプスの側面の足当りがもっと柔らかい方がよい”というお客さまの声を会社の方に伝えたら、側面にクッションを当てて足当りを柔らかくしたパンプスが仕上がってきて、そのパンプスが好評ということがありましたので、これからもお客さまの声を大切にしていきたいと思っています」。