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 市場の動き 業態を超えて高機能ドレスの開発進む 

晴雨兼用の防水性、透湿性が人気

 オン・シーンでは、1日中歩いても疲れないビジネスなど、これまでも履き良さは求められていた。この機能靴に、最近の局地的な集中豪雨や相次ぐ台風の通過などで、晴雨兼用で履けるような防水機能が求められている。履き良さに加え、足の快適性も求められている。
 多種類の高機能素材を搭載した、チヨダのPB「ハイドロテック」。この中には防水性に優れたブラックコレクション≠竍ブルーコレクション≠ニいったシリーズがあるが、累計700万足を販売するなど好調だ。
 防水機能に対しては、一方で透湿性や通気性といった機能も求められている。ほかにも軽さやクッション性もセールスポイントで、ドレスシューズも複数の機能素材を搭載したものが誕生している。
 また最近は、スーツを扱うアパレル小売も、オン・シーンでの高機能靴に積極的で、
靴メーカーと組んでのPB開発がみられる。ドレスタイプが中心となるが、スニーカー調のものもある。
 こうした高機能素材を搭載した商品に対しては、売場もPOPやデモンストレーション什器を使ってアピールしている。このことがさらに注目されることにつながっている。

スニーカー調に代わるライトウォーキング

 これまで快適な靴として、ウォーキングシューズでのオン対応があった。とくにビジネスウォーキングやタウンウォーキングといわれる、本格的なアウトドアではくウォーキングとは違う、ライトウォーキングに人気があった。
 このライトウォーキングでは、市場のスニーカー人気を反映して、レザースニーカーやスニーカーソールを装着した黒の革靴が売れている。ここでは「スピングムーヴ」や「コールハーン」のようなブランドも取り上げられている。
 この背景には、今年3月からプロモーションがスタートした「スニーカー通勤」と連動した動きも見られる。また夏季の「クールビズ」とも連動させ、オン・シーンの靴として提案できる商品のバリエーションを増し、幅広い層でのビジネスシューズの需要を喚起している。