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![]() 靴の販売職から転じ靴の"カラリスト"に![]() 三橋さん学校を卒業した後に婦人靴専門店に入社した。やがて紳士靴の販売に転じる。 コロンブスに入社したのは、店頭でずっとシューケアに触れていたからだった。靴の販売員時代、先輩たちはシューケアの方法は教えてくれたが、「皮はなぜ革になるのか」「どうしてケアをしなくてはならないのか」といった基本的な疑問に、誰も答えてくれなかった。そういうことに答えられる人間になりたいという気持ちもあった。 「コロンブスでは、不明なことは松戸にある研究担当部署であるラボなどに連絡して、ズバリと聞くようにしています。また、自分の靴や不用になったお客さまの靴で練習を積みました。革を染める場合、失敗しては取り返しがつきません。失敗している余裕なんかないと、日々研究を重ねました。勉強は今も続いています」。 短時間で方針を決め、すぐに取り掛かる![]() そんな三橋さんを際立たせるのは、深い知識と軽妙なトークだ。目の前でお手入れをしつつ、相手に合わせてトークを展開する様子は、まさに接客と同じ。「靴みがきはよくわからない」という人には手順を説明し、疑問点にお答えする。お伝えする基本的な注意点は、革が濡れている状態でこすらない、クリームを入れるときの力の入れぐあいが大切、続けて同じ靴は履かない、の3ポイントだという。 「お手入れすれば革がよくなると思っている人もいますが、革はもともと死んでいるもので、劣化を止めるのがメンテナンスの基本です。革は動物が残してくれた最後の大切なもの。ケアをして、長く使ってほしいと思います」。 高級靴をはく紳士にはブランドの話を、お手入れが好きな人には細部にわたって説明をと、三橋さんの話の引き出しはたくさんある。楽しいトークと豊富な知識が、接客時の大きな説得力に。 ブラッシングでのホコリ落としが基本プロが勧めるお手入れのポイントを聞いてみた。まず、基本はブラッシング。ブラッシングでホコリ、汚れを落として、乾燥させないようにすることが先決。靴にホコリが残っていると潤いを奪ってしまい、油分抜けの要因の一つになるためだ。革が必要な脂分は決まっているので、シューケアは1ヵ月に1〜2回で十分。このときには、汚れ落としで余分なワックスを取り、シュークリームを奥までしっかりと入れる。新しい靴は足になじませるためにまめにお手入れした方がよい。 ![]() 白いレザースニーカーには、汚れ落としと補色を同時にできる専用品もある。しかし、汚れやすいものは撥水スプレーをかけるなど、事前の対策を考えた方がいい。スエードは雨でシミになりやすいが、これは繊維がむき出しになっているから。修正はできるが、まずは撥水スプレーで防止したほうが簡単だ。 今、三橋さんが取り組んでいるのが、後進の育成である。 「コロンブスのスタッフは店頭にいます。困ったときに頼ってほしいですね。商品を使いこなしつつ、販売スタッフならではの提案をしていく。今後、シューケアコーナーに行くことが、来店のきっかけになればいいと思っています」。 「困ったときに頼られる」人材を育て、シューケアを通してお客とショップの架け橋になることが、三橋さんの描く将来像だ。 東京都台東区寿4-16-7 TEL:03-3844-7111 |
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