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![]() ■定番的なパンプスが低迷する中、機能性を備えたパンプスが伸びている。 ■機能性には、幅広いレンジでサイズ、ウイズをそろえたモノ、インソールに低反発、高反発性のクッション材を備えたモノ、アッパーに晴雨兼用できる撥水性を備えたタイプがある。 ■3000円台か2万円台まで価格帯も幅広く、PBでの打ち出しも増えている。 |
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![]() ![]() 価格 3000円から2万円代に広がる 今回の売場取材では、機能パンプスは3000円台から2万円を超えるモノまで、幅広い価格帯で展開されている。 大手チェーン店では、ブラックパンプスの提案から、機能パンプスをオリジナルで開発している。売場でもコーナーを設けて積極的に販売しており、人気ブランドとなっている。こうしたP Bは、5000円台までの価格帯が多く、売場ではボリュームラインでの扱いとなっている。 都心店や百貨店での機能パンプスの売れ筋は、1万円前後、1万5000円、2万円台前半の価格帯に分かれる。ここでもオリジナル商品での展開が行われている。2万円台の商品はインポートと機能パンプスの実績ブランドが上がっている。 これまでスニーカーなど足を締め付けない靴を履いており、始めてパンプスを履く就職活動の学生に向けては、合皮、革を問わず、機能パンプスは有望であり、価格もリーズナブルなものが求められている デザイン カジュアルパンプスに広がる オンソーンで履かれるプレーンなブラックパンプスが中心であるが、同じような機能性を備えながら、バレエシューズやウエッジソールといったカジュアルテイストのデザインも増えている。また、黒以外のカラー展開も加え、パンプスの需要を喚起している。 求められる機能性の流れ 1.ジャストサイズの対応 パンプスで履き良さを訴求する機能パンプスは、主に働く女性に向けて開発された。ここではラスト設計を見直し、サイズ、ウイズのバリエーション増やしたパンプスが提案された。これまでよりもサイズレンジを拡大し、ウイズも細いのも加えて展開するなどで、フィッティングを重視した、足に優しく歩き回れるパンプスを訴求した。 2.クッション性がいい パンプスでも履き心地が重視されるようになると、ラスト設計と合わせて、インソールのクッション性にも関心が集まった。ここでは「ふわふわ」感による足当たりの優しさのほか、インソールに低反発や高反発の素材を使い分けて装着することで、さらに歩きに適した高機能パンプスが開発された。 また、パンプスを履いているときの前滑りを防止するインソールも求められており、人気要因に一つになっている。 3.撥水・防水機能も備える さらに高機能パンプスが注目されるなかで、アッパーに防水機能を備え、アウトソールは防滑性のあるパンプスが支持されている。急な雨にも対応でき、また、雨の日でもオン・シーンにふさわしいシューズを、と考える女性が増えている。ここでの防水機能性は、生活防水といわれるレベルであり、晴雨兼用できるファッション性のあること二ポイントが置かれている。 ![]() ![]()
デザイン性も加えた高機能パンプスで次世代顧客を開拓する顧客や売場の声を集め、共同開発した商品が人気![]() 京王百貨店新宿店では、昨年9月に1階婦人靴売場を大幅リニューアルした。「ミセスに強い売場」として有名だったが、1階というロケーションを見直し、入店数の多い若年層を次世代顧客として取り込むことを目標とし、パンプスやスニーカー系シューズを拡充した。結果、現在では30〜50代の顧客が増加しつつある。新規導入した「エコー」は、全国でも3位以内にはいる好調店舗となり、「コンバース」「ニューバランス」などのスニーカーブランドもそれぞれ伸長している。 ![]() シルエットはバレエとポインテッドの2種類だが、一般のバレエタイプとはひと味違い、「7つの機能」が搭載されている。顧客にアンケートを取ったり、売場に立つ販売スタッフの意見を聞いたりして「必要な機能をできるだけつける」という方針のもとに完成したものだ。 「例えば、かかとがパカパカぬけやすいというお声に対しては、カウンターの両側にパッドをつける方法で対処。中敷きにアーチサポートをつけることで、前滑りをできるだけ防止し、かかとの抜けやすさを予防しています。また、中敷きに低反発ウレタンと高反発ウレタンを組み合わせることによって、柔らかい履き心地でもへたりにくい仕様にしています」(婦人雑貨部 婦人靴担当 塚越孝樹バイヤー)。 1万円という価格でリピーターを増やす 7つの機能に加え、「指の付け根が見えるのがいや」という声に応えてカッティングを深めにし、「ヒールがあったほうが歩きやすい」とのニーズに合わせて、2センチヒールを採用するなど工夫している。価格は税抜1万円とわかりやすい。 顧客たちに歓迎されており、消化率90%で、これまでの累計販売数1万足。リピーターが20%を占め、には7〜8足購入したヘビーユーザーもいる。売上げ足数が伸びたのは、新宿という土地柄もある。地方から新宿に来て「カルテットハーモニー」を知り、地元に帰ってからネットで注文するケースが増えている。新色・新デザインを待っているリピーターのためにも、毎シーズン素材やカラーを変えて提案している。 コーディネイト提案で売場ディスプレイ ![]() 昨年の秋冬シーズンに立ち上げた「ベティ&リリィ」というブランドも、メーカーに売場の声を伝えて作り上げられたもの。疲れにくくするために、中敷きをクッション性のあるものにした。また今年の春夏シーズンから取り扱いを始めた「ジュペリー」は、7センチヒールでも低反発インソールによる楽な履き心地で人気となっている。 「カルテットハーモニー」を主軸としたこれらのパンプスは、ちょうど靴売場の端で、靴下やウエアとともにコーディネイト提案をする「レッグスタイルギャラリー」で展開している。相互送客を狙う、平場ならではの売場づくりだ。 「次世代顧客となる30〜40代のお客さまを獲得していきたいです。そのためにはデザイン的にも機能的にも、その価格に合う商品にしなくてはなりません。カルテットハーモニーはケミカルシューズですが、ケミカルのほうが表現できることもあると思います」(塚越バイヤー)。 |
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