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ハーレーライダーのファッションアイテム東京・足立区のSCアリオ西新井に近接する尾竹橋通り沿いに、個性的な品ぞろえで人気の専門店がある。メキシコからの直輸入ブーツの販売をメインにしているオオゼキ靴店だ。一般的にブーツ人気が下火といわれるなか、マニアックなファン向けの販売で、堅実な営業を続けている。生き残りの秘訣は、来店者のニーズに合わせた姿勢を心掛けて来たこと。たとえば、店先の看板では"ウエスタンブーツ"を売りものに掲げているが、今は力を入れてないという。 「一般的なウエスタンブーツは、市場と同じように需要がない。しかし、うちが扱う高級エキゾチックレザーブーツを欲しがるのは、ハーレーに乗るような、本格的なライダーたち。バイク乗りのファッションアイテムとしてウケています。だから靴屋という意識では営業してないんですよ」と笑顔で話すのはオーナー店主の大関守さん。 ブーツの在庫だけで100種類以上店舗面積は3坪強だが、扱っている品ぞろえは豊富だ。各サイズ、カラーをほぼそろえた売れ筋モデルだけでも約20モデル、在庫を含めるとブーツだけでも100種類になる。素材は牛革+ワニ革やヘビ革を使用したものが主流。珍しいものではアマゾンの世界最大といわれる淡水魚ピラルクをはじめ、センザンコウ、スティングレイ(エイ)、オーストリッチの足の革をあしらったものもある。これらの製品はボタス・へーベル社の日本正規代理店である同店が、メキシコ・レオン市より直接現地から買い付けを行う。輸入経費を抑えたリーズナブルなプライスで販売している。 ワニ革の黒のブーツから火が付く一番人気はワニ革の黒のブーツ。バイクファンたちにオオゼキ靴店の存在を知らしめるきっかけになった商品でもある。「開店2〜3年目でしょうか。内田裕也さんのような雰囲気のライダーの方が来て『先の尖がっているワニ革のブーツを売ってます?』と尋ねられた。じゃあ、入荷してみましょうか、と要望に応えて輸入してみたんです」。 この後は口コミ効果で、購入された人が仲間内や行きつけのバイクショップなどで話題にし、常連さんができて人気に火がついたという。この結果、自然とバイクファンに支持される店になったという。 現在、利用客の年齢層は50〜60代が中心。男女比は9対1となっている。若い時にハーレーに憧れていて、仕事のリタイア後にその思いを叶えた中高年の割合が高い。趣味にお金をかけられるマニアたちが顧客だけに、ほかの店との競合に巻き込まれることはない。 将来はスペイン語圏で活躍することも構想ただ、この今後は常連客相手だけというわけにはいかない。中高年が多いだけに、年を重ねることで足が遠のく心配があるからだ。「ただし、日本の若い人は車を買わないし、ハーレーにも乗らない。革に対しても執着心がなく、新たな顧客としては期待できない。ただ私自身、スペイン語圏は自由に動けるという身軽さはある。そういうところで解決の糸口になるような面白い商品があれば動きたい」。 若者を強く意識した商品では、"モバイル機器関連の革製品"を考案、試作中だ。 東京都足立区西新井栄町1-21-6 TEL:050−3413−8152 |
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