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![]() ![]() 幅18m×奥行1・5mの横長店に4業態・4店![]() 事業内容は靴修理・かばん修理・合鍵作製・錠前の交換取り付け。これだけを見ると、他店でも行っていることでもあるが、店舗の形態がユニーク。 主力店の一つであるクリスタ長堀店(大阪・中央区)を例に挙げると幅18メートル・奥行は1・5メートルほどという横長で、靴修理、靴クリーニング、合カギ、かばん修理(店舗名:クツショウテン、靴クリーニング店、カギ商店、ヌイ商店)の4店が隣り合わせ。1店は3坪程度というミニ店舗だ。 同店のあるクリスタ長堀は、地下鉄四ツ橋駅〜長堀駅を東西に結ぶ全長730メートルの地下街。華やかな梅田やなんばの地下街と比べて通行量は少ないが、大衆的なショッピング街として定着している。地上はオフィス街という立地だ。 長堀店は20年ほど前に当地に出店した修理店の老舗。月商1000万円、売上げでは全店中常時1〜2番目という主要店だ。売上げは靴修理がトップ。 ![]() ![]() 半径1キロに競合10店。安価きれいな仕上がりで対抗![]() 競合対策は「安くて、速くて、キレイな仕上がり」。パンプスのトップリフト交換は800〜900円。「修理代は、お客さま目線での“適正金額”で」というのが酒井社長の考え方だ。 「修理は何でもやる、というのが当店の基本姿勢です。ご要望は細かいところまでしっかり聞き、さまざまな修理の中から一番ベストと考えられるものをご提案させていただいております。劣化など物理的にできない修理でも、代りにできることはないか? を提示しお客さまに寄り添った接客・修理を心がけております」(長堀店・藤田健太郎マネジャー)。 営業は8時〜22時。長堀店は7人を2交代で回す。20〜30代の若い男女が元気いっぱい修理に取り組んでいる。 ![]() 客は月曜日と日曜日が多い。月曜は近辺のオフィスに努める男女のビジネス客が多く、日曜日は多岐にわたる。靴・かばんともに7割が女性という。30〜40代が多い。昼休み中に持ち込み、食事後に持ち帰りたいという要望が多い。 修理にも時代の流れがある。15年ほど前はピンヒール全盛で、トップリフトの交換が多かった。3〜5分という短時間で利益率も高かった 最近は革靴の修理が年々減ってきており、スニーカー修理が徐々に増加。手間も時間もかかる修理が増えてきているとともに、さまざまな素材や形状の底材が増え、パーツの在庫量が増大し、利益率も低下傾向。また、若い客層が減少。この2つが当面の課題である。 対策として、「スニーカーも修理、クリーニングができます!」を全面に打ち出し、若い層にも知っていただく施策を実施、並行してメーカー修理を本格的に開始、積極的に取り組み、すでに某大手メーカー数社と取引がスタートしている。 ![]() ![]() 21歳で靴修理店を開業。困難に遭遇して気づいたことユニークな修理チェーンを経営する酒井ヒロアキさんは、生き方の起伏も激しい。ある雑誌の記事によると、酒井さんは子供のころから靴好き。資金のかかる靴屋経営は断念したものの、平成元年、21歳の時に大阪で靴修理店を開業し、小さいながらも繁盛店となる。その後、それを元手にさまざまな事業に手を出したがうまくいかず、一度はアルバイト生活に逆戻りした。しかし多くの方々にご支援をいただき、26歳の時靴修理店を再開した。「家が貧しかったので、お金持ちになりたいと考えて事業を始めたが、苦しい経験を経て、安価で上質な靴修理を多くの方に利用してもらおうと考えました」と話す。 最初は手作りでチラシを作り、毎晩、夜中まで2000枚のポスティングをした。最初は全然ダメだったのですが、気が付いたらびっくりするくらい忙しくなった。10年くらいは仕事漬けの毎日。これがたたって潰瘍性大腸炎に罹患。当時すでに社員30人を抱えていた。 病気を機に、自分の人生について深く考えた。借金をしたり、事業で行き詰まったり、離婚をしたり、数え上げたら切りがないほどの苦労…。 「‘なぜこんな試練ばかり起こるのか’と考え、自分がいかに自己中心的な人間だったかということに気がついた。行き詰まるのは、自分のことばかり考えているからで、逆に相手のことを一所懸命考えていたら、幸せになっていく。問題も起こらなくなってきました」と話す。
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