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![]() ![]() ![]() (株)カトレアは、1965年(昭和40年)に、福岡・北九州市黒崎の地で創業。現在は北九州地区から西日本を中心に、約30店舗を展開しているバッグ専門店チェーンだ。レディスの「カトレアサックス」のほか、レディスの「R.P.S.」、メンズの「R-YOMA(アール ヨマ)」、ティーンズ系の「Lea Leya(レアレア)」、雑貨やアクセサリーの「A.mc5(エーマックファイブ)」の5業態を展開している。 特に「R.P.S.」は開発当時、ショッピングモールでは珍しかった“ニッチなブランドを、落ち着いた部屋のような店で販売する”という切り口に徹した。店舗スタイルにもストーリー性が必要である、ということをいち早く具現化していたことでも知られる。 本店のある黒崎駅前商店街は、駅から放射状に伸びた幾つもの通りで構成されている。そのうちの一つの通りを5分ほど歩いた一角にカトレアの本店は位置する。1996年にリニューアルしたという、2層階の40坪ほどの店舗は、現在でもディスプレイを美しく保ち、改めてカトレアの原点が再認識できる場所として屹立している。 「ポーター」などの国産ブランドを、80年代頃からいち早く展開した。現在も自社ECでは、「吉田カバンはここで買え!」というサイトを運営し、どこよりも吉田カバンに力を入れている。レディスでは比較的マイナーな、メイド・イン・ジャパンのブランドを意識的にセレクトしている。「ボーデッサン」「ビースタッフ」「ドアン」「レガロ」などの、ものづくりにこだわるメーカーとのパイプを太くしながら、イオンモールやゆめタウンなどに出店する店舗にいち早く導入し、多店舗化を図ってきた。 ![]() 斬新な内装と他にないMDの支店開発現在の品ぞろえにしたきっかけは、80年代にリニューアルを手掛けた、本店のはす向かいの黒崎店(35坪)だったと話す。当時は百貨店も強く、著名ブランドやインポートが百貨店などで展開されつつある時で、そうしたブランドを集めても差別化できないと考えた。![]() いままでになかった商品構成と斬新な内装で、1988年に黒崎店をリニューアルした。入口付近にエンタシス柱を立て、高い天井にしたことも珍しかった。著名ブランドに頼らないマーチャンダイジングは大きな話題を呼んだ。「いい店が出来たという自信があったので、当時のフットウエア・プレス編集部に『取材に来てほしい』と手紙を書いたものですよ」と、1988年2月号の本誌特集を手に田中社長は笑う。 ![]() 良きライバルとの切磋琢磨で5業態をSCに出店攻勢![]() 「黒崎のローカル立地だけでいいのか、人がいるのに釣り糸を垂れないのはどうなんだ、という議論が社内で起こりました。結果的には大黒柱に戸車(とぐるま)をつける≠ニいう考え方で、モールへの出店を決めました。当時は大手チェーン店の出店攻勢も激しく、北九州地区は自分たちで固めるという思いも強かったです。当時の大手チェーンの九州ブロック長の方とは、本当の意味での良きライバル関係を持つことができました。今のカトレアになれたのも、そういった存在がいたからこそ可能だったと、改めて実感します」と田中社長は語る。 近年では2018年11月、マークイズ福岡ももちに「R-YOMA」を出店。“カバン店に革新を起こしたい”という思いを元にして名付けたこの店名。ここでは、スタジアムっぽさを意識して店づくりを行ったとのこと。 また昨年6月には、沖縄の浦添西海岸パルコシティに「POTR OKINAWA」と「P.R.S」の二店舗を出店した。インバウンド顧客も期待できる沖縄は、今ホットな商業地としても話題になっている。今後も商圏と集客のバランスを見極め、出店をかけていきたいと話す。 また10年ほど前には長男が戻り、後継者しても頼もしく育っている。そんなことも田中社長にとっては安心材料になった。 「後継者の存在というのは経営者にとっては本当に大きい。これからの新しいカトレアを作っていってほしい」と話す。北九州発の新たな“RYO-MA”が羽ばたくことを期待したい。 ◆本店:福岡県北九州市八幡西区黒崎2-7-1 TEL:093-631-2233 |
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