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SDGSに取り組むパンジー

ものづくりと社会貢献の両面でサステナブルな経営を推進

最近「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を耳にする。
これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年に国連が決められた、国際社会共通の目標である。
これを企業の社会的責任への取り組みとして掲げ、サステナビリティ(持続可能性)を推進する会社が出てきている。
靴メーカーのパンジーもその1社で、商品の企画・開発から消費者への販売まで一連の流れにおいて、サステナビリティを推進している。


ものづくりSDGS

企画開発
 ケアシューズブランド(介護シューズ)として「ポエム」を開発、販売や、ホテル・旅館など法人向けの室内履き「パンジープレミアムスタイル」で、人にも環境にも優しい商品開発を行っている。

資材
 SIAA(抗菌製品技術協議会)認証の抗菌材を使っている。
また、製品製造後の端材を使ってエコバッグを製造するなど、資材の再利用を行っている。

製造
 靴製造で使われる接着材をノントルエンに替え、揮発性有機化合物の排出を低減する。

品質
 1975年から本社に品質管理試験室を開設。また、中国工場にも試験検査環境を設備している。さらにエンドユーザーのアフターケアにもSDGsの目標達成を果たしている。


 社会貢献活動SDGS

すべてのひとの健康や環境を配慮した支援運動

 ものづくりと並行して、社会貢献活動からもSDGSの目標実現を目指している。

まごころの森
和歌山県が主体となる「企業の森」に2009年から参加し「パンジーまごころの森」と名付けた山林の植栽・育林などの森林保全事業を実施している。

健康経営優良法人2020認定
 経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人2020」に認定された。従業員の健康管理を経営的視点でとらえ、実践する取り組みが評価されたもの。

ピンクリボン運動の支援
 2017年から、乳がんをなくす「ほほえみ基金」に対して、販売金額の一部を寄付。また、直営店などに乳がんセルフチェックシートを置き、早期発見に役立てている。

自社製マスクの配布
新型コロナの流行の中、和歌山の自社工場を使い、オリジナルの洗えるマスクを企画・製造し、取引先や地域機関、社員らに配布している。その数は9月現在で1万5000枚に。 

外国人技能実習生の受け入れ
  中国のグループ会社から技能実習生を受け入れている。18年からは企業単独型での受け入れを行っており、20年までで延べ100人近くに及ぶ。