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大塚製靴 TV番組「探検ファクトリー」で本社工場を放映

――ベテラン職人が実演で靴づくりを見せる

大塚製靴が8月5日、NHKのTV番組「探検ファクトリー」で放送された。この番組は、魅力あふれる町工場を漫才コンビ・中川家らが探検≠キる工場見学バラエティーで、高度な技術や職人技など日本のもの作りの底力≠紹介するもの。進行役は社長の山田健介(やまだ・たけゆき)氏が務めた

今回は創業150年の、日本最古の靴メーカーである大塚製靴の東京・大田区の本社工場に潜入、靴の製造を採寸→型作り(木型作り)→裁断→縫製→底付け→色染め→仕上げ、と製靴工程順に従って、その部門のベテラン職人が登場し、実際に作業をしながら紹介した。

「すくい縫い」の様子など専門的な職人技まで紹介

紹介内容は専門的なことにまで及び、採寸工程では採寸時に使うスクライバー≠ワで取り上げた。また、底付けでは、アッパー+中底と細革を縫い合わす「すくい縫い」の様子を見せ、厚さ6ミリの革に穴を開け、麻の糸5本をねじり合わせた糸で縫う≠ニ専門的な解説にまだ及んだ。
最後に山田社長は「150年の伝統技術を継承しながら、日本の靴の良さを、より多くの人に知っていただけるようにしたい」と話した。