今月の記事・ピックアップ 2023・10
 フットウエアプレス > 靴・バッグの家計調査 

23年上期(1〜6月)までの消費支出額は、総額175万1682円、月平均29万1947円だった。月平均額消費支出額をコロナ前と比べると、99・8%とほぼ変わっていない。

 

消費合計8400円、前年同期比6・8%増

「大人用運動靴」「大人用サンダル」「男子靴」「婦人靴」「子供用靴・サンダル」「他の履物」の6項目に分けて集計される靴類。上期の消費額合計は8412円、前年同期比106・8%と伸びている。
23年上期の靴の消費額は、19年上期と比較すると、87・9%で、以前12%ほど下回っている。また、23年上期の全消費額に対しては、0・5%の比率にとどまっている。
月別に見ると、いずれも前年を上回っているが、とくに2月、3月が2ケタの伸びと消費が回復している。

スポーツ・紳士靴が復活

23年上期を品目別に見ると、最も伸びたのは「大人用運動靴」で、前年同期比120・2%の伸び。ほかに「男子靴」が同110・2%と、紳士関連の靴が復活している。
今上期、唯一マイナスになったのは「婦人靴」で、前年同期比94・4%。同品目は22年上期2ケタの伸びを見せており、継続した伸びにはならなかった。
各品目を19年と比べると、「子供用靴・サンダル」「他の履物」以外は依然、1〜3割ほど下回っている。とくに「大人用運動靴」「婦人靴」の消費に対する回復が遅れている。一方、「子供用靴・サンダル」は対19年比243・3%、「他の履物」は同110・6%と伸ばしている。















 かばん

消費合計は4600円、前年同期比9%増

 「ハンドバッグ」「通学用かばん」「旅行用かばん」「他のバッグ」の4項目に分類・集計されるかばん類。上期の消費額合計は4650円、前年同期比109・0%と上回った。
23年上期のかばんの消費額は、19年上期と比較すると、94・1%で、靴よりも回復している。また、23年上期の全消費額に対しては、0・3%の比率となっている。
月別に見ると、2月が前年を下回ったが、ほかの月は伸びており、1月、4月が2ケタの伸びと消費を伸ばしている。

「旅行用かばん」は5割増

 23年上期の消費額を品目別に見ると、「旅行用かばん」「他のバッグ」が2ケタの伸び。とくに「旅行用かばん」は対22年上期比159・5%と伸びている。同品目はコロナが流行し始めた20年上期は、対19年上期比22・5%と大きく下げたが、その後は前年を上回っており、外への人流が増えると並行して、当期も大きな伸びとなった。
 一方、「ハンドバッグ」「通学用かばん」はともに前年上期を下回った。また、19年上期と比べても「ハンドバッグ」76・0%、「通学用かばん」79・8%と、依然大きく下がったままだ。とくに「通学用かばん」は4年連続して前年上期を下回っている。