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特集 ピカピカで元気が出る「シューケア」   売場レポート

 オレンジヒール 日本橋本店

スピーディーにケアできる用品が売れ筋

男性はシューケア、女性はバッグケア

 「オレンジヒール 日本橋本店」は、コレド日本橋やベルサール日本橋など大型オフィスビルが建ち並ぶ有名なビジネス街にある路面店だ。シューケア用品、インソール、靴・バッグの修理などを幅広く扱う、客足の絶えない繁盛店である。
 「場所柄、お客さまは周辺にお勤めのビジネスマンが多いですね。お客さまの数が、週末より平日のほうが多いのも特徴です。ケア用品でいえば圧倒的に男性客が多く、男性はシューケア、女性はバッグケアのニーズが高い。女性では、インソールをお求めの方も増えています」(正田浩一副店長)。
 「よいものを長く使いたい」というSDGsの視点から、また最近はブランド物の靴やスニーカーが値上がりしていることもあり、注目の集まるシューケア用品だが、マニアックに磨き上げる人たちはまだ一部で、大半は忙しい日常の中で「すばやく効果的なケアをしたい」と考えている。


防水・除菌・消臭を備えたケアシリーズ「LAQ2」

 そんなニーズに合わせ、親会社のジュエルで開発されたのが、「LAQ2(ラクツ)」のシリーズだ。防水スプレーの「ウォター&ステインプロテクター」と、ケア用の「オールインシューケアスプレー」、靴用除菌・消臭スプレーの「シューズ&ブーツリフレッシャー」の3タイプ。
ことに「オールインシューケアスプレー」は、泡の力で @汚れを落とし+Aうるおい+Bツヤ出しの3つを同時にかなえてくれ、スプレーして拭き取るだけで、面倒な革靴・合皮靴のケアが一足約2分で完了する。忙しいビジネスパースンにはありがたいし、シューケアの得意でない女性でも、すぐトライできる。いずれも1100円だ。
 また「ジュエル アルコット ソフトクリーナー」と「ジュエル アルコット デリケートクリーム」も、女性に向けた商品だ。このクリーナーはしみになりにくく、防カビ剤が入っているのでカビが生えにくい。
 「最近、ロングブーツが復活してきましたが、暑い夏の期間にしっかりと保管しておかなくてはなりません。しまう前に筒の部分にこのクリーナーを使っておけばカビ対策もできます。さらにデリケートクリームを塗っておけば安心です」。


ローテーションを組んで定期的にシューケアを

 もう一つのトレンドが「スニーカーケア」だ。コロナ禍を経て広く浸透してきたスニーカーだが、高級品や限定品なども多く「ケアして長く履きたい」ニーズが高まっている。新品のスニーカーを持ち込み、ソールを保護するシートを貼る人も多くなったという。
 オレンジヒールで販売している「KUTSU SEKKEN(靴せっけん)」のセットは、豚毛ブラシ、シャンプー剤、クロスがセットになったもので、2200円。
 浸透してきたシューケアだが、正田副店長は最後にこうアドバイスしてくれた。
 「靴を長く履いていくには、どんなケア用品を使うかよりも、まずローテーションを組むことをお勧めします。1日履いたら最低2日は休む。その間に汗が抜けるからです。履いていないときはシューキーパーを入れておく。スニーカー含めシューズを履くときには、必ず靴べらを使うようにしましょう。そして、3週間に1度くらいの割で定期的にシューケアをしていきます。これは靴の価格にかかわらずとても大切なことなのです」。

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