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日本皮革製品メンテナンス協会

靴磨き文化を伝える「靴磨き選手権大会」開催



日本皮革製品メンテナンス協会は11月18日、東京・三越銀座店で「靴磨き選手権大会2023」を開催した。当日は準決勝、決勝が行われ、新井田隆さん(ブリフトアッシュ青山)が優勝した。

靴磨き文化の発信と発展≠目的に、靴磨きの技術を競う同大会は、2018年に第1回が開かれた。コロナの影響で3年ぶりに復活した今回の大会は、1回戦が9月9日、大阪・阪急うめだ本店で、10月7日には東京・阪急メンズ東京で行われた。
1回戦にはそれぞれの会場に32名のシューシャイナーが参加し、技術力が審査された。ここで12名が選ばれ、引き続き同会場で行われた2回戦が行われた。この2回戦でさらに6名が選出された。続いて11月18日の三越銀座店で開催されたファイナルラウンドには、大阪、東京の両会場で勝ち抜いた合計12名によって準決勝が行われた。
当日は12名が4人ずつの3グループ分かれて、基本的な技術を競うテクニカルポイント≠ニ、靴磨きを通じて表現力や個性を競うプレゼンテーションポイント≠ェ審査された。ここからさらに3名(新井田さんのほか、折茂佳名人さん、熊田圭一郎さん)に絞られ、決勝戦が行われ、新井田さんがチャンピンに輝いた。

ファイナル進出者の靴磨き体験会も実施

大会の翌日には、ファイナルラウンドに進出したシューシャイナーによる靴磨きや、靴磨きのワークショップが各百貨店で行われた。有料の靴磨きには、日ごろから店に通っている顧客が、お祝いを兼ねて靴磨きを依頼する人もいた。作業中はカウンターを通して会話を交わすなど、靴磨きの魅力を伝えていた。
ワークショップでは靴磨きの愛好家や靴作りなどに関わっている人も参加し、石見豪氏(TWTG)や長谷川裕也氏(ブリフトアッシュ)から鏡面磨きのテクニックまで体験していた。