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特集 「ハンズフリー」市場を拡げる 消費者の声・売場の要望


 消費者の認識・声


周知されている「ハンズフリー」カラーの拡がりを求める

・「明るいカラーはないの」といわれる。ベーシックな黒やネイビーが多く、「もう持っている」といわれることも。ホワイトが出たときは、すぐに売れてしまった。(シュープラザ フレスポ小田原シティモール店)

・幅広のサイズのニーズが高い。当社PBの「スパットシューズ」は3Eまでで、4Eを望む消費者もいる。(シュープラザ)

・多くの人がハンズフリーの靴の存在を知っている。とくに「スケッチャーズ」は知られており、〝スリップ・インズ〟と指名してくる人もいる。(シューマート研究学園店)

・「スケッチャーズ」が売っていないと、「ハンズフリーシューズはないの」と思われています。(バーンズ)

・ビジネスシューズのバリエーションがもっと欲しい。脱ぎ履きに手間を取らないハンズフリーシューズは、忙しい方にはとくに求められる。(バーンズソーホーストリート・イオンレイクタウン店)

・シニア世代にまで幅広く支持され、ハンズフリーシューズばかりをリピートする人もいます。そういった人は、カジュアル系やスポーティー系のデザインバリエーションを求めている。(バーンズ)

・戸建て現場で働く大工さんの声として、ハンズフリーは便利だが、梯子の登り降りには、厚いソールの柔らかいクッションのものは向かないといわれた。(シューマート)


 売場の声・要望

職域靴や介護、防災など多彩な靴種で開発を

・シェイプアップ機能を付けたトーニングシューズのように、健康的な要素を付け加えるといいのでは。(シュープラザ フレスポ小田原シティモール店)

・ランニングタイプでも普段履きされているので、ランニングシューズでもすぐ履けるハンズフリー・タイプが欲しい(シュープラザ)

・脱ぎ履きの際に手間を取らないハンズフリーシューズは、忙しい人に人気が高いため、ビジネスシューズのバリエーションがもっと欲しい。(ソーホーストリート・イオンレイクタウン店)

・体が硬くなっているシニアの方には有望なアイテム。ただし、幅の広いラストで、履き口がもっと柔らかいものでないと無理ではないか(シューマート研究学園店)

・履かせやすい靴ということでは、介護シューズは有望(シューマート)。

・防災靴として、ハンズフリーのような手を使わなくても履けるシューズが活躍するのでは。ソールを強化する必要はあると思う。(シュープラザ)

・脱ぎ履きが頻繁な引っ越し業者や看護師・介護士など職域シューズでは、ハンズフリーシューズのニーズは高い。(シューマート)


子供靴の「ハンズフリー」提案は慎重に

・お客さまの靴に対するニーズは「履きやすく、歩きやすい靴」であること。ハンズフリーの靴では「手を使わなくても履ける」ことが大切で、防水機能やランニング、トレイルランなどハンズフリー以上の機能は不要では。(アスビー古賀店)

・子供向けのハンズフリーは、通学+体育履きになるので、運動できるかどうかは疑問。(シュープラザ)

・子供靴は売場で取り組む「足育」の立場から、足に合った靴、走れる靴ということで、ひもなし、スリッポンタイプは勧めにくい。(シューマート)


成長途上のカテゴリーは、商品供給はスムーズに

・ハンズフリーの靴は万人が履ける靴だと思う。売場面積が狭い店では、ハンズフリー・タイプが品ぞろえのメインになっていくのでは。(シュープラザ)

・人気が高まるにつれて品薄感が出てきた。サイズが不足することが多く、店舗間での調整でやりくりしているが、スムーズな対応をメーカーには求めたい。(アスビー)

・コーナー展開で対応しているが、それでも人気ブランドでは供給が間に合わない状態。(シューマート)

・ハンズフリーシューズを展開するブランドをさらに増やすことで、ひとつのカテゴリーとしてユーザーの認知度を高めていくべき(ムラサキスポーツ横浜みなとみらい東急スクエア店)